群発頭痛の恐怖から逃れる【症状の特徴を知って見極めろ!】

頭痛

一定期間激痛が襲います

先生

緊張型頭痛や片頭痛とは違って、群発頭痛は発症する人が少ないためにあまり耳にしない病名ですが、この頭痛は女性よりも男性に多く起こります。群発頭痛の特徴は緊張型頭痛のように慢性的に鈍い痛みが続くのではなく、一定期間の間、激しい痛みが襲います。その痛みは「まるで目の奥がえぐられるような」とか「キリで刺されるような」と形容されるくらいに強く、耐えられない人の場合はじっとしていられずに、壁に頭を叩きつけるなどする人も出てくるようです。この激しい痛みが約1カ月から2カ月間続き、それが過ぎるとまるで今までの痛みが嘘のようにピッタリと治まります。大体1年から2年間は群発頭痛の症状が出ず、それが過ぎると再びあの激しい痛みが1カ月から2カ月続くといったことが繰り返されます。この頭痛が続く期間を群発期と呼び、まるで群発地震のようにある一定期間に限って痛みが起こることからこの名がつけられました。発症しやすいのは男性でも年配者よりは、20代から40代の人に多く、その発症率は女性の約4倍から5倍と言われています。ところで群発頭痛の起こる時間帯は、毎日明け方の決まった時間に起こり、症状がひどい場合は出勤にも支障をきたしますので、発症したらすぐに病院で検査を受ける必要があります。ただ激しい痛みのために、命にかかわると思われがちですが、群発頭痛の場合は命を落とすということはほとんどありません。しかしこの頭痛以外にくも膜下出血や他の病気が隠れている可能性もありますので、まずは病院で診てもらうことが一番良い方法だといえるでしょう。

群発頭痛の一番の原因がアルコールの摂取です。特に発作が起きる群発期にアルコールを摂取すると、40分から1時間ぐらい経ってから激しい頭痛の発作が必ず出てくると言われています。そしてそれはお酒に強い弱いにかかわらず必ず発作が起こりますので、どれだけ酒豪を自任している人でも、この期間はアルコールを避けるようにする必要があります。またアルコール以外でも、喫煙や急な温度と気圧の変化が起こった時にも発作が起きやすいと言われています。この頭痛のメカニズムはまだ解明されていませんが、アルコールの過度な摂取や喫煙が誘因と言われていますので、生活習慣を正すことで発症リスクを低減することができるのは確かです。また夏では外の暑い気温から急激に室内のエアコンの効いた低い温度の場所に行ったり、あるいは冬では寒い部屋からお風呂の熱い湯船に入るなど、気温の急な変化でも発症する可能性がありますので、できるだけ寒暖の差を縮めるように室温やお風呂の温度にも気を配ることが予防法になります。群発頭痛の治療法としては、薬物治療が中心になります。発作が起きる群発期には、就寝前にエルゴタミン製剤やトリプタン系薬剤を服用すると明け方の発作を予防できる場合があります。また症状によっては副腎皮質ホルモン剤を処方される場合もあります。群発頭痛では人によっては歯痛を起こす人もいるようですが、この場合も同じ医薬品を服用することである程度症状を抑制することができます。ところで群発頭痛にかかっている人は飛行機に搭乗する時や、登山をする時にも症状が出る場合がありますので、必ず事前に医師に相談することが大切です。群発頭痛の原因ははっきりとは解明されていませんが、ストレスも原因の一つだと考えられています。群発頭痛はストレスが過大な場合、発症しやすい傾向がみられます。精神科や心療内科では、ストレスと上手に向き合うための薬物治療を受けたり、ストレスと向き合う考え方を学ぶことができます。アルコールの摂取を少なくしたり、タバコの喫煙量を減らしたりしながら、ストレスの緩和治療を行なうことで、より効果的に群発頭痛を和らげることができるでしょう。