群発頭痛の恐怖から逃れる【症状の特徴を知って見極めろ!】

頭痛

最もつらい頭痛について

先生

群発頭痛は激しい頭痛が周期的にまとまって発生する英語でクラスターと形容される頭痛で、頭痛の原因になる器質的な疾患がない一次性の頭痛のうちで最もつらい頭痛です。偏頭痛や緊張型頭痛に比べて頻度は少なく、女性より男性とくにヘビースモーカーに多い病気です。偏頭痛や緊張型頭痛と同様に家族内で発生することや双子の研究から、病気の成り立ちには遺伝因子が役割を果たしていると考えられています。群発頭痛の発作が決まった季節で1日の一定時刻におこることが多く、脳の視床下部にある体内時計や自律神経でのアレルギー反応に関与するヒスタミンや偏頭痛や緊張型頭痛の成り立ちにも関係がある脳内化学物質のセロトニンに異常があるという研究もあります。一方群発頭痛は緊張型頭痛のようにストレスが明確な誘因になることはないですが、タバコやアルコールなどが引き金になることはあります。群発頭痛では偏頭痛前におこる光の点滅が見えたり吐き気がするなどアウラと呼ばれる前ぶれ症状は普通ありませんが、なかには発作前に不安な感じを持つヒトもいます。群発頭痛の発作は日中いつでもおこり、寝始めてから数時間後に始まることもあります。頭痛発作は刺すような、燃えるような、あるいは鋭く耐え難いなどと表現され、片方の目の周囲や側頭部などで始まり眼の腫れや鼻みずなどの症状を伴います。5から10分以内に最も強くなり、頬や歯肉、顎、耳、さらには首や肩まで痛みが広がることもあります。頭痛はしばらく持続しますが、止むときは突然で生命を脅かすことはありません。

片側の眼のくぼみ周辺や側頭部でおこり、頭痛側に結膜の充血、涙、鼻づまり、鼻みず、額や顔全体の発汗、瞳孔の縮まり、まぶたの垂れや腫れの一つを伴い、15分から3時間続く頭痛発作が2日に1回から1日8回の総計で5回以上おこり、かつ器質疾患が否定できる頭痛が群発頭痛と診断されます。1年に少なくとも2回以上おこり7日以上多いときは2週間から3か月続く頭痛発作が、1か月以上の痛みのない期間をはさんでおこる群発頭痛をエピソード型といいます。発作がない期間がないかあっても1か月以下で、1年以上続く群発頭痛を慢性型といいます。頭痛の性質が変わり発熱、吐き気や嘔吐、精神異常、けいれん、手足のしびれや話しにくいなどの症状を伴ったり徐々に悪化する頭痛は脳卒中、脳動脈瘤、脳腫瘍、脳炎や髄膜炎などの器質疾患の可能性があるため、MRIやCTスキャンなどの脳画像検査が必要です。群発頭痛の治療には、市販されている鎮痛薬は効きません。医療施設でおこなわれる安全で確実な方法は酸素吸入です。薬剤としては、セロトニンの働きを抑え三叉神経の興奮を抑制するスマトリプタンが使われます。錠剤、点鼻薬や注射薬があります。この薬は心臓や血管の病気、高血圧があるヒトには用いられません。群発頭痛の予防には、禁煙しアルコールを避けます。慢性群発頭痛の予防薬には血圧を下げるカルシウムチャネル遮断薬のロメリジンが使われます。副作用は便秘、疲労感や低血圧などです。これらの薬が効かない場合には、後頭部でのステロイドと麻酔薬注入による後頭神経ブロックが検討されます。